【コラム】JAM2017で救われた件について

※項目14の部分において事実と異なる記載がございましたので、修正致しました。誤った情報をお伝えしてしまい、大変申し訳ありませんでした。

こんにちは、アカペラ大好き、ぬ。です。

2017年11月12日。やって参りましたラゾーナ川崎。

これが都会の日曜。人人人、人の海。

そして始まる『Japan Acappella Movement』
通称JAM
関東を拠点とした、日本最大級のアカペラストリートイベントである。
1次審査、2次審査を通過した全国の猛者(アカペラバンド10組)が15分のパフォーマンスを披露し、日本一が決定する。

熱気溢れる会場。
私自身もJAMを楽しむ気持ち、アカペラを楽しむ気持ちに満ち満ちている。
と共に、
いつもの独自の目線でJAMをレポートして下さい」
という依頼を受けているので、独自の目線を持たねばならぬという訳の分からないプレッシャーも抱えている。

果たして、独自の目線というのは持とう思って持てるものなのか?笑
今までに書いた記事も結果として自分の目線が”独自”だったという評価をされたという事でしかない。
寧ろ独自の目線があったというよりも、皆わざわざ言語化していないような事をあえて言語化している点に独自性があっただけではないのだろうか?という気もしてくる。
結論として—素直に思った事を書く。
それ以上でもそれ以下でもないレポートを、頑張って書いていこう。

 

オープニング

司会のお二人が会場を暖める。
気温は低いが会場の雰囲気は和やかだ。

 

1.雅

爽やかヤロバン。モテそう。
明るい雰囲気のサウンドで会場を盛り上げ、ナイストップバッターであった。
特にメインリードの方が素晴らしく、リードを取ると会場の空気が変わるのを感じる。

控えめな音響だったが、そんな状況であってもラップパートは分かりやすく、気持ちよくノる事ができて楽しかった。

 

余談
ここで
「手を挙げる動作」
の価値に気づく。
私は”決して高身長ではない”ために、ステージが全然見えない。
カメラの液晶越しにしか全体像は見えない。
観客に必要なものは何か?
「金」、「権力」、「腕力」、「容姿」、「歌唱力」…
non, non, non.
ただひたすらに「身長isパワー」なのだ。
そんな殺伐とした世界において救いを差し伸べるのが、
そう、
手を挙げる
動作なのだ。
私のような決して高身長ではない勢も、少しでもライブ感を感じたい。
それに対して救いの手を差し伸べるハンズアップ。
しかしこの気づきは、同時に「ステージ上においても”身長isパワー”である」という事を示唆しているのである…

 

2.GAP

童謡バンド。
入場の段からずば抜けた演技力を発揮し、会場の雰囲気を変える。

幼児向けの曲や演出を観客は受け入れるだろうか?と勝手に不安に思っていたが、杞憂であった。
何故なら大学生も、大人もみんな、昔は幼児だったからである。
魂に刻まれているのだ、童謡が。

そして、私の様な”決してイケイケではない”人間にとっても、幼児相手への演出には、ノれる。
「こんにちはー!」と挨拶をできる。
「おおきなこえだねー!」と褒められて嬉しい。
褒めてくれてありがとう。

また、童謡というシンプルな音楽をポップミュージックとして聴かせるために、テクいアレンジが随所に散りばめられている上、細かい部分まで表現が詰めてある。

流石JAM2016決勝ステージ出場バンド。
素晴らしかった。

 

3.ケミカルテット

ディズニー4声。
こちらもまたしっかりと”ディズニー的”演技によってステージを彩り、確固たる世界観を構築。

ハーモニーもしっかり鳴っているし、細部まで表現が作りこまれた高完成度のパフォーマンス。

プリンセスメドレー(?)の中の、『Under the Sea』の箇所だけ調性が失われ、不安定になってしまうのだが
何よりその、ズレたピッチに対してその後耳で合わせて微修正していく”気持ち”を感じでグッときた。
これぞアカペラの醍醐味といった演奏だった。

圧倒的余談
世間の文化に疎い私は
「プリンセスの世界へ」
と言われても
「王女の世界へ」
という変換が為されるだけであり、なになにこわいこわい。となる。
どうやら世間ではディズニー系の文脈で「プリンセス」という言葉が使われた場合
「ディズニープリンセス」の事を指すらしい。
そしてディズニープリンセスとは
>ディズニー作品に登場する主人公であるプリンセスのキャラクターの総称。またそれをテーマとしてかつて日本で発行されていた河出書房新社の女児向け雑誌。-wikipedia「ディズニープリンセス」
らしい。
ディズニープリンセス公式サイトを覗くと
白雪姫・シンデレラ・オーロラ姫・アリエル・ベル・ジャスミン・ラプンツェル
が表示されているのでこの7人が代表メンバーなのだろう.
「ムーランはどうしたムーランは」
と思って調べてみたら,「ムーランは王子の恋人等でもないので本来プリンセスではないが米国ではディズニープリンセスに加えられた」らしい。

 

4.Shogo Free

カントリーちっくな洋楽ヤロバン。
Home Freeのコピバンとは言わずに「カントリーちっくな洋楽を歌っています」と言っているのは何故だろうなと思い、バンドに問い合わせてみたところ

”現状、全曲Home Freeのアレンジで歌っているが、メンバーの個性を最大限に出しつつ、あくまで”カントリーちっくな洋楽”を中心に歌っているバンドとして売っているので、100%コピバンという訳ではなく、今後もHome Freeカバー以外への展開等もあり得る”

との事。
とても丁寧に対応して頂き深く感謝…!

 

そして演奏は…

う、うめぇ~~…

気負いを感じさせない。
気軽な感じで高度な事を間違いなくやっている、凄い。

ベースの声が凄く太く低い
海外プロアカコピーを実現する上での大きなハードルが”ベース”だが、このハードルを実力でしっかり超えている。
また、パーカスもとても器用な印象。
ステージの使い方も上手いし、MC力も高く、洗練されたステージであった。

 

5.真骨頂

昭和歌謡。

上手でそつがない。
雰囲気出ている、昭和のサウンドをパーカスアレンジでポップに仕上げている、ハモネプ的で好みだ。
ツインリードがめちゃくちゃ映える、これはマジかっこいい。

ただ残念な事に、自分の位置からMCはあまり聴き取れなかった。
審査員には十分にきこえているだろうから、もしある程度お客さんにもきこえる様にしたいのであれば何らかの工夫が必要だろうなと思った。
「審査のためのステージ」か、「多くのお客さんに楽しんでもらうためのステージか」の選択…かもしれない。

私自身が前年にゲストとして出演した際には、(本来なら落ち着いたトーンでMCをするバンドだが、)かなり大きな声で叫ぶようにMCしたのを覚えている。

 

第1部が終了し、審査員講評

〇個性的で、各バンド世界観を作ろうとしていたのが良かった。
×手拍子を無理やり煽るのは駄目.上手ければ自然に起こるもの。
・発声で差が出ている,ロングトーンで如実な差がある。
×アレンジがボイパに頼り過ぎ
(→ボイパによってアカペラを成立させるというスタイルは、ハモネプによって世界に浸透したものであり、それによってアカペラ人口の増大に繋がったと私は考えているのだが、
「そのスタイルを示し、日本を牽引したおっくん及びハモネプ放送作家の村松浩介さんがそれを言うのかー!汗」というある意味ショッキングな講評である汗
”ボイパの音楽的でない使用を勧めてしまったハモネプの功罪としての反省”を感じさせるコメントだ。
私なんかはその”ボイパのダサさ”も含めて日本のアカペラが好きだったりするのだが…)
×ベースライン、表現の幅が無い
×カラオケみたい
〇その点ケミカルテットはパーカスがいないから工夫されていて良かった。
・ボイパ無しのアレンジを考えてみて欲しい。

……

審査員の講評をきくときにいつも思うのだが、
具体的なバンド名は出さない方が良くないか?汗
説明を分かりやすくするためなら良いけれど、このタイミングで褒められたのに決勝いけなかったら悲しいし、第2部もトータルで審査するにあたって変な意識(褒めた手前落としにくいな汗、みたいな)が生まれたりするのでは?
また、仮に生まれなくとも、審査される側に余計な邪推を生んでしまう事を危惧すべきなのでは?

そして、もう一つ。
すぐ改善できる具体的な問題点をこのタイミングで言うのも—どうなんだ?汗
勿論、今まで手拍子を煽ってたバンドが突然手拍子を煽らないステージングに変えたとしても上手くいく訳はないのだが、やはりとりあえず全バンドの演奏が終わるまではバイアスがかからない状態にしておいた方が良いのではないだろうか…?

……そんな様な事までは、皆さん気にしてないという事だろうか。

上記の事を気を付けて講評するとなると、毒にも薬にもならない無難な事しか言えない、というのはある。
これも「大会としてのJAM」と、「イベントとしてのJAM」の、選択かもしれない。
(違う方法でエンタメ性を保つ事もできると思うのだけれど)

 

6.W~Cassiopeia~

わらった。

 

7.perhaps

The Real Groupコピバン。

!!!!!!!???????
めっっっっっっっちゃうまい。
私が今までの人生で聴いたThe Real Groupカバーの中で一番上手い。
精密。
声の太さとか、メンバーの声の相性によるハーモニーの重厚さとか以外全ての技巧について、努力で達成できる限界付近に至っている…
などと感じた。
ホント失礼な話、プロアカペラグループのコピバンはJAMやKAJa!に出ているようなところであっても雰囲気で押し通していたりする事がままあって、そういったところが以前に比べてドンドン通らなくなってきたという流れを感じている。
結果としてそれが純粋技術的なアカペラよりもエンタメ性重視の流れとして捉えられている節があるかもしれないが、、、
なんて事を踏まえた上での、このバンドのパフォーマンスは、
「今、プロアカコピーでJAMに出るというのはこういう事だ」
という宣言を意味するなぁ。などと勝手に解釈している。
(Shogo Freeもめっちゃ上手いし)

しかし、こんなめっちゃうまいThe Real Groupのコピバンであっても、曲中でMCをする事を選択させてしまう大会、風潮、個人的に悲し過ぎる涙
硬派にぶつかって、音楽だけで世界を黙らせるくらいの気概が欲しいものだ(誰に対する発言だ?)。

 

8.五右衛門

ソウルフルな女性ロックバンド。

出場バンドの中で最もコーラスが楽器のような和音として鳴っていた。
正にお手本のようなコードの鳴らし方、コーラスを中心としたコード感が全体を引っ張っていて、珍しいスタイルだと感じた。

あと、3曲目の入りの女声ツインリードがピッチ補正してある音源並みの精密さで笑った。
うんま過ぎる。

 

9.あべちゃんず

ピアノ、フォルテの表現が洗練されている。
ハーモニーの一体感、統率感が素晴らしかった。
リバーヴがサウンドにハマっており、息込みの色っぽさが一番ある。

また、ベースがハーモニーにしっかり溶け込んでいた。

 

10.DIVA!!

かっけ~~

歌いながらの動作がやっぱり素晴らしい。(but私の身長が低いせいでよく見えなかったのが残念涙)
ベースパーカスの圧倒的脇役感、いぶし銀に仕事をこなしてる感が素晴らしい。
必然的に女声に視線が集まり、凄くフィットしているという印象を受けた。

 

第2部が終了し、審査員講評

・方向性が明確なバンドが多い
・方向性がしっかりメンバー間で統一されているバンドとそうじゃないバンドがある。
・ベースとコーラスとパーカスの一体感の差がバンドによって異なる
×ベースのパターンが少ないのが残念(音の動きだけではなく、音色や強弱等の表現も含む)
・決勝に進むことを目指すならば、感謝の言葉などは決勝にとっておくなど、そういうところも含めて考えて欲しい。

……

なるほどなるほど勉強になる。

 

11.霊チョールズ(ゲスト)

JAM2015に出演が決定するも急遽出演辞退した過去を持つ。

思い入れのある舞台にゲスト出演。

そしてこれが、ラストステージだそうだ。

カッコよかった。

 

…………

さぁ、ここから決勝ステージ。
『進出バンドを予め発表せず、登場した段階で明らかになる』というグッとくる演出!
果たしてどのバンドが決勝ステージに進出するのか…!?

正直、この段階で、全く予想できていなかった。
(全く予想できない、、、が、
「盛り上がる系をメインとした決勝にするんじゃないのかな…?」
等という事は、なんとなく思っていた)

そして

…………

 

12.ケミカルテット@決勝ステージ

おお~~。
1部の後の講評で褒められていたし、なるほどという感じ。
決勝ステージにも臆せず、改めてしっかりと世界観を作り上げていた。

 

13.Shogo Free@決勝ステージ

おお~~…!!
なるほど確かに上手いし、そうか〜〜、なるほど~~…!!
3曲目を変更しての決勝用のパフォーマンス。
2回目のMCであるため、MC力が台本の完成度だけで成り立っている訳ではなく、アドリブ力もある事が認識させられた。
MCの内容が、「予選を観ていないお客さん」も意識している事がしっかりと伝わってきて良かった。

松本人志がラジオでM1グランプリについて

「最終決戦のネタで、1本目のネタでやっていた事を前振りにするのはよくない。2本目だけテレビで観てる人もいる」

といった様な事を述べていたが、そういった部分へのフォローが(—大会としてのJAMにとっては無関係かもしれないが—)「イベントとしてのJAMにおいて」価値ある要素であったと思う。

(あと、「かっちょい~」と声を出す事を求められるのだが、私は最後まで恥ずかしくて言えなかった…)

 

そして決勝ステージ最終バンドは、、、?

 

……

 

14.perhaps@決勝ステージ

おお~~…!!
そうか~~~~~そうか~~~…!!

Shogo Freeが決勝ステージに上がった段階で、「もしかすると…?」という感はあったが……私の予想には大きく反し、技巧的な3バンドが決勝ステージに選出された。

驚いた…
(この3バンドが盛り上がりに欠けるとかそういう意味ではなく、分かりやすく観客がノるバンドが入ってくるのかな、、、と思っていたという話)
「入ってくるのかな」というよりも、「入ってきた方が分かりやすく盛り上がる決勝になるし、イベントっぽいな」と思っていた。
しかしこの結果は、そういった3バンドで構成する番組ではなく、しっかりと上位3バンドが選出されたという事によるものである。
当然と言えば当然なのだが、JAMという”大会”を感じた選出であった。

曲順、2曲目を変更してのパフォーマンス。


正しくは、

本選4曲、決勝4曲のうち、被りはChili Cone Carne1曲のみで、かつ、この曲は本選でアレンジを一部変更している。

でございました。
誤った情報をお伝えしてしまい、大変申し訳ありませんでした。


素晴らしいクオリティだった。

 

15.くねとも(ゲスト)

くねくね氏を中心に、Youtube上で主にアカペラセッション動画を上げているくねともが、選抜メンバーを引っ提げて登場。
Youtubeでいつも観ている人は、テレビの人ならぬ「Youtubeの人だ~」という感じだったであろう。
揃いもそろってアカペラが上手な人々だ。
JAM出場バンドの洗練されたステージと比較すると、決して高い完成度とは言い難いが……、それでも、アカペラの楽しさを分かりやすく伝えてくれたように思う。

結果としてだが、決勝ステージが硬派なアカペラ対決の様相を呈したため、くねとも込みでバランスが取れた感もあった。

その後、くねとも主導による全体曲。
音量、会場の解放感、アレンジの難しさ等が要因で、期待していたよりかはムーヴメントしなかったなと感じた汗
しかし、皆で歌うのは楽しいし、とても面白い試みなので、来年以降もあったらいいな。と勝手に思う。

……

結果発表の前に審査員講評

・ケミカルテット
世界観をしっかり創り上げている。4声でディズニーソングを成立させているのが素晴らしい。

・Shogo Free
MCも良かった。力が入っていない、自然に手拍子が湧いてくる。
あのこなれ感はどこから生まれるのか?営業?
恐らく学校行かずに営業に行ってるのだろう(笑)

・perhaps
ブレスの位置までしっかり綿密。コピーだけど自分達のものになってる。練習量を感じる。
ここも学校行ってないな(笑)
スナップを歌い始める前しかしないスマートさ、各人に同じリズムが鳴ってる。

…………

今年は観客投票によって決定される「ベースオントップ賞」というのがあり、まずはその結果発表。
ベースオントップ賞は…

 

 

『W~Cassiopeia~』!!!!

おめでとうございます!!!!

ウケた上に、情熱も観客に届いた結果であろう。

ただ、このベースオントップ賞。投票方法はグーグルフォームから投票する形であり、URLさえ知っていれば会場にいなくても投票できる上に、同じ人が何回でも投票できるので、お遊び企画と言えばそれまで。
ネット上のアンケート機能を用いるなら、1投票までに制限できるようにCookie使用のやつとかにするのがベターに思える。
それかやっぱり、パンフレットと共に投票券を配って、投票箱に入れる仕組みをとるか。
それはそれで集計が大変か。

 

そしてそして、
JAMにおける優勝を意味する
Best Of Jam
通称
BOJ

は…………

 

…………

 

 

…………

 

 

 

『Shogo Free』!!!!!!!!

 

おめでとうございます!!!!!!!!
いやーー凄い。
決勝ステージに選出された3バンドから見ても、十分にあり得る結果である事は予想されていたが…
コピー楽曲でBOJ。凄い…

そして最後にBOJを獲得したShogo Freeによるアンコール演奏にて、JAM終了。
また新たな歴史が刻まれた日であった。

そしてJAMのレポートもここまで。

残り少し、追記として感じた事を記しておこう。
ここでお別れの方はさようなら、お読み頂きありがとうございました。

JAMに行った事のない方、この記事で興味を持って頂けた方、来年こそは是非、観に行こう。

 

追記:思った事

突如歴史を振り返ると…

歴代BOJ

年:バンド名:構成:演奏曲の種類
2005:Mike Pistons:ヤロバン5声+Perc.:様々
2006:宴:混声5声:VOX ONEコピー
2007:QUILT:混声4声:Idea of North・Vox P等のコピー
2008:ハゲタカ:ヤロバン5声+Perc.:様々
2009:Rhythm Reflection:ヤロバン5声+Perc.:Skoop On Somebodyのオリジナルアレンジカバー+ゴスペラーズカバー
2010:V.I.P.:混声5声+Perc.:(多分)オリジナルアレンジ洋楽カバー
2011:Moscow Mule:混声5声+Perc.:(多分)オリジナルアレンジ洋楽カバー
2012:雨天中止
2013:∫:混声5声+Perc.:オリジナルアレンジ邦楽カバー
2014:洛陽:混声5声+Perc.:オリジナルアレンジ邦楽カバー
2015:たむらまろ:混声6声:Rajaton+合唱アレンジのリアレンジ
2016:蝉と、あの子:混声4声:オリジナルアレンジ邦楽カバー
そして、
2017:Shogo Free:ヤロバン4+Perc.:Home Freeコピー
という事で、純粋な1つのプロアカペラグループコピーでのBOJは実に歴史上2回目、11年ぶり。
(因みにJAM2005が第7回で、それ以降大会形式を採用しているらしい)

ある程度アカペラスタンダードナンバーが歌い尽くされた近年は、特にオリジナリティが評価される流れが強かったように感じる。
「できればオリジナル楽曲を入れて欲しい」「コピーならその事を明言すべき」等の審査員のコメントも多かった。

過去のBOJはガンガン盛り上げるにしろ情感豊かな感じにしろ、感動的にフィナーレっぽくまとめるバンドが殆どであり、それが一種のセオリーと言える(or言えていた)であろう。
そんな中「このカントリーちっくな洋楽」という肩の力を抜いたジャンル、和やかなMC。
”楽しい音楽”を極めたところの先にあったBOJには、大きな”意味”があった様に思える。

……

 

その”意味”とは……

 

好きなアカペラをすればいい。

 

という事。
何ともシンプル、当たり前。

やはり大会で勝ちやすい曲だとか、アレンジだとか、ステージの組み立て方だとかが、存在はすると思う。
しかし、そういったものに囚われなくとも、やりたい事を基にアカペラを洗練し、ステージとして完成させれば、可能性は無限大。
(やり尽くされたThe Real Groupの曲のコピーで決勝ステージまで上がったperhapsも、同様にそんな意味を与えてくれた)

好きなように、好きなアカペラを楽しもう。
そんな風に、思えた。

 

肩の力の抜けたカントリーちっくな洋楽が、そしてそれを気楽な雰囲気で楽しく歌ったShogo Freeが、

アカペラーの肩の力を抜いてくれた。戦いへの意識を基にアカペラに取り組まねばという強迫観念から救ってくれた。

そんなJAM2017だったのではないかと、思っている。

来年のJAMも楽しみだ。

 

執筆者:ぬ。




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ぬ。

たむらまろにてJAM2015のBOJを獲得。 Blog『アカペラを述べる』を運営している。 アカペラ大好き。