Ken’s Secret Bass #2「低音進行」

Kenだ。
イブの夜に、普通にバンド練が入りそうだ。

それでは今回のテーマに入ろう。
前回に引き続き、ベーシストの重要な役割について考えていく。

「最低音の流れ」に注目してみよう


さっそくだが、この動画を視聴してほしい。

この動画は、
・ひまわりの約束 / 秦基博
・SUN / 星野源
・世界にひとつだけの花 / SMAP
・Best Friend / Kiroro
・Tomorrow never knows / Mr.Children

という5曲のサビの出だしについて、

①まず主旋律和音全体
②次に主旋律最低音の流れだけを

と、それぞれ2回ずつ弾いたものである。

ちなみに比較のため、すべて同じ調に移調している(移調=カラオケでのキー変更)。

左手で弾いている最低音の流れに注目して、比べながら視聴してほしい。ちょっとミスってることには注目しなくていい。

いかがだろうか。
この5曲いずれも、同一の「最低音の流れ」をサビの出だしに持つことが、おわかりいただけるだろうか?

音名でいうと「ド→ファ→ソ→ソ#→ラ→」という進行だ。

これはあくまで一例であり、これ以外にもしばしばある同一の「最低音の流れ」が、さまざまな曲の中に共通して現れることが多々ある。(今後の記事でも他の事例を紹介していく予定だ。)

カギとなるのは「低音進行」

さて、この「最低音の流れ」のことを、今後「低音進行」と呼ぶことにしよう。
この「低音進行」は俺の造語であり、意味を調べようとググっても、何も出てこない or 今読んでいるこの記事が出てくるだけだろう。
しかしながらこの「低音進行」という言葉を今後このコラムでは多用していく予定なので、なるべく明確に言葉の意味づけを共有したい。
このコラムでは今後、以下の意味合いでこれらの言葉を使っていくことにする。
「ベースライン」…実際にベースパートが演奏するフレーズ
「低音進行」…ベースラインの原型であり屋台骨である、和音の最低音の流れ。

非常にざっくり言うと、
「ベースライン」をすべてロングトーンにアレンジしたときの音の流れが「低音進行」だ。

理屈っぽく言うと、
コード進行の中の最低音の連なりが「低音進行」だ。
(基本的にコードネームは、その最低音を指定している。その一方で、最低音以外の音の積み方は任意である。詳しくはぜひ、コードについて調べてみてほしい)

「低音進行」って具体的に何?

「低音進行」とは何か、具体例をこちらの動画にて示した。ぜひ視聴してほしい。

この動画は、
・Stand By Me / Ben E. King
・I Wish / Stevie Wonder

の2曲について
①まず主旋律ベースライン
②次に主旋律低音進行
それぞれ弾いたものである。

たとえば2曲目のI Wishでいうと、
ラ ド レ ミ レ ファ# ソ ソ#
ラ ド レ ミ レ ド シ シ♭…というベースラインの
太字部分の音だけをピックアップしたものが「低音進行」である。

これと同様に、すべてのベースラインには、その原型であり屋台骨である「低音進行」が内在しているのだ。
ベーシストは演奏の際、この「低音進行」を片時も蔑ろにしてはならない
経験豊かで確かな技術を持つベーシストたちは皆(たとえ上記のような言語化をしていなくても、人によっては無意識のうちに)、常に「低音進行」のイメージを持って演奏しているのである。(断言)

この「低音進行」は、リードが歌う主旋律とともに音楽の骨格を形成する、第二の旋律と言っていい。
と前回も書いたが大事なことなので何度でも言う。
寿司に置き換えると、主旋律がネタなら、低音進行はシャリである。
ハンバーガーに置き換えると、主旋律がハンバーグなら、低音進行はパンである。
大きなハンバーガーにかぶりつくとき、下アゴをつりそうになるのが悩みである。

今回のまとめ

  • すべてのベースラインには、屋台骨である「低音進行」が内在している。
  • 言い換えると、すべてのベースラインは「低音進行」という原型にさまざまな肉付けをすることでできている。
  • さまざまな曲の中に、共通の「低音進行」が存在していることがある。




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