Ken’s Secret Bass #4 「アレンジャー必修!低音進行の影響力」

Kenだ。
ハンターハンターが面白い。
冨樫先生を見習って、俺もこの連載をがんばっていきたいものだ。

それでは今回の内容に入ろう。
今日もしつこく「低音進行」の重要性がテーマだ。

何度も言うように、和音の最低音はとても重要な役割を担う
たとえば、同じ「ドミソ」の和音でも、一番下の音なのか、なのか、なのか、それしだいで、
その音楽的なニュアンスは大きく変化するのだ。

それでは例によって

今回も、鍵盤で例を見てみよう。

この動画では、
右手コーラスを模した3音
左手ベースを模した1音
弾いている。

以下の3パターンを順番に演奏している。

  • パターン①
  • パターン②(パターン①から、右手(コーラス)の音の積み方を変えたもの)
  • パターン③(パターン②から、左手(ベース)の音のチョイスを変えたもの)

上の動画内での
①→②の変化と、②→③の変化の、「印象の違い」を聞き比べてみてほしい。

いかがだろうか?
①→②の変化(コーラスの音の積み方)
と、
②→③の変化(ベースの音のチョイス)
とでは、その変化の質が何か根本から違うような印象がないだろうか?

①②と③とでは、「低音進行」が変化しているのだ。
どちらが良くてどちらが悪い、ということではなく、どう印象が変化しているかを感じてほしい。

ちなみに

上記の
①②では、低音進行が常に和音のルート(根音)を鳴らすように動いていて
③では、低音進行それ自体が音階的に、メロディアスになるように動いている。

世の中の多くの楽曲の中でも
「低音進行」は同様に
和音のルートを辿る or 自身がメロディアスに振舞う
のどちらかの性質を持っている瞬間が多い傾向にある。
「低音進行」はそれ単体で、既に音楽的な意味づけを持っているのだ。

いずれにしても、
低音進行が変わると、音楽的なニュアンスがガラリと変わるということを
しっかり理解してほしい。

補足(わからなければ読み飛ばしていい)

「それぞれの和音記号(コードネーム)が、その一番下の音を指定している」という事実も
世界中の音楽家たちが、時代を越えて、和音の最低音を重視していることの表れだろう。

例えば:
「C」の和音(=いわゆる「ドミソ(←固定ド。以下同様)」の和音)
の場合、
一番下の音→ドと指定される。
他の音→ドミソのどれでもいい
つまり、コーラス3人は下からドミソでもミソドでもソミドでもソミソでも何でも自由だが、ベースはドと指定される。
仮にベースがドではなくミの場合は「C」ではなく「C on E」という別の和音記号に変化する。

(詳しくはぜひ、コードネームについて調べてみてほしい。)

~補足終わり~

結論

ここまで読んできた者はもうわかると思うが、

アカペラアレンジにおいて、最低音つまりベースの音のチョイスは非常に重要なのである。

ここで俺はお前たちに問いたい。

この記事を読んでいるアレンジャーの中に
今まで「原曲の低音進行に準拠するわけでもなく、かといって音楽的な意図や趣向も特に込めず、和音の中から適当に無為にベースの音を選んできた」という者はいないだろうか?

もし思い当たる者がいたら、バレンタインの予定を空けておいてほしい。
↓以下の言葉を、逆チョコに代えて、心をこめてお送りしたいと思うからだ。

悔い改めよ。

滝に打たれて、三日三晩、悔い改めよ。

禊を終えて4日目の朝を迎えたら、
これまでに書いたアレンジのベースパートを見直してみよう
今からでも遅くはない。過去を修正するのだ。
低音進行に、音楽性を取り戻すのだ。

慣れるまでは、ひとまず原曲の「低音進行」と一致させていれば間違いない。
原曲の低音を聞き取ったり、コードを調べたりして、確認してみよう。
(なお、以前の記事でも触れた通り、「低音進行」を原曲に一致させたとしても「ベースライン」まで一致させる必要はない。一致させてもいい。)

修正できたら、新しい楽譜に手作りチョコを添えて、ベーシストの家に郵送しよう。

今回のまとめ

  • ハンターハンターが面白い。
  • 低音進行は、音楽の印象にダイレクトに影響する。
  • 低音進行は、「ルート(根音)を辿る」or 「自身が音階的に、メロディアスに振舞う」 傾向が多いようである。
  • 低音進行を疎かにしていては、真に良いアレンジ・良い演奏にはなり得ない。




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