教えて!ヒロ先生「先輩、音が、取れないんです。#8」 〜平均律と純正律③〜

前回までの記事はこちら!

#1 イントロダクション
#2 移動ド、相対音感とは
#3 移動ド=階名、固定ド=音名。
#4 実践!実感!移動ドsinging
#5 移動ド上達法!
#6 平均律と純正律①
#7 平均律と純正律②

さて、前々回、前回と2回で

平均律

純正律

の、2つの成り立ち、仕組みについて説明しました!

そして、歴史的には純正律の方が早く作られた
ということもお伝えしました。

純正律というのは、
基準になる音(基音と言いマス)と、それぞれの音が
しっかりとハモる音律、でした。
パッと聞き、最高な雰囲気。
では何故それに変わって今、
楽器には平均律が使われているのでしょうか。

答えは簡単。

基音以外の音同士の組み合わせが
しっかりハモらないから!

なんですね。

例えば、ReLa の組み合わせを見てみましょう。

ちょーっと説明を分かりやすくするため、

Hz(ヘルツ)

という単位をいよいよ説明します!

(なるべく物理嫌いな人にも分かるように頑張ってます。笑
そういえば僕、高校の頃100点に近いと思っていた物理のテストで
赤点だったことがありました。)

ま、もう何度か使っている、

1秒間の波の数

すなわち

振動数

の単位になります。

1秒間に440回震えたら、440Hz

ということになります。
なので、音の高さの単位でもあるわけですね!

さて、では、基音のDoが440Hzだったとき、
純正律の Re と La は実際に何Hzになるのかというと

Re = 495Hz
La = 733.33 Hz

と、なります。

これを比率で表すと…

Re : La = 495 : 733.33 = 2 : 2.9629…

分かりますか?
この前の

Do : Sol = 2 : 3

と、近いんですが、
ぴったりとそうはならないんです。

つまり和音として、
Re と La を同時に使いたい時に、
純正律だとうまくハモらない
ということなんですね。

音楽の歴史が進むに連れて、
より複雑にいろんな音を使いたいという
流れになってきた。
その中で、純正律だと、組み合わせによっては
響かなくなってしまう…
これはどうしたものか。
そんな中、

「どうやら、1オクターブを均等に割った
平均律なら、許容範囲になりそうや!」

と、なっていったんですね。

ちなみに、平均律の Re と La の関係は

Re : La = 2 : 2.9966

確かに純正律より2 : 3に僅差

しかもどの音から始めても
それぞれの音の幅が一定なので、
どこを基準にしても音階が始められる。
つまり、

転調

が、し放題になった!
これがバリバリ便利だったんです。
バッハッハこりゃ愉快、とか言ったのかもしれまs(すみません)

ということで、2つの違い。

純正律
基音からの音は綺麗にハモるが、
それ以外の音同士がハモらないものがあったり、
転調できない。
平均律
完全にハモる組み合わせは1オクターブだけだが、
それ以外の組み合わせも許容範囲。
何せ転調ができる。

こんな感じになります!

次回…

色々まとめます。

ということでお楽しみに!
Have a good harmony☆

このコーナーでは皆さんからの添削してほしいアレンジや、
練習でのお悩みなどを募集しています☆

松原ヒロ

スタジオ オトナポリタン代表。作編曲家、シンガー、ボイスパーカッション奏者。筑波大学、バークリー音楽大学卒業。
コーラスグループMonica Corona(2014年ハモネプジャパンカップ出場)のメンバーとして活動。
2014年よりエレベートミュージックエンターテイメント「うたハモ!アカペラピース」シリーズのアレンジ、
レコーディングディレクションを担当している。

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