こんにちは、Jぺいです!

野口大志さんインタビューシリーズもついにVol.4となりました!

前回までは、大志さんが初めてアカペラを経験したバンド『レプリカ』の結成、そして第2回ハモネプ全国大会で優勝を果たすまでの秘話を伺ってまいりました。

そして今回は、現在プロ、アマチュアを問わず多くのライブにPAとして関わる大志さんが、「その道を志した理由」についてのお話。

進路に悩む学生さんにぜひ読んで欲しいなぁ、、、なんて思います(笑)

表舞台から裏方へ…その決意

腕一本で食っていける仕事

Jぺい
音響の道に進もうと思ったのは、やはりアカペラを経験したことがきっかけだったんですか?
大志さん
あ、ううん。

音響をやりたいっていうのは、実はアカペラを始める前から思ってたことなんだよね。

Jぺい
え、そうだったんですか。∑(゚Д゚)
大志さん
元々吹奏楽や軽音楽をやっていて音楽が好きだったから、
Jぺい
なるほど。具体的にはいつぐらいからそう思われていたんですか?
大志さん
高2のときには音響の仕事に興味を持っていて、その時から大学進学ではなく音響の専門学校に行こうとは決めていたの。

で、そのあとたまたま誘われてアカペラを始めたってかんじで。

Jぺい
高2って結構早いですよね!なぜ音楽でも裏方に行こうと思われたんですか?
大志さん
さすがに歌や楽器でプロになる自信はなかったからなあ。

音響なら、高校出てからでも一から勉強をして、音楽を仕事にできると思って。

Jぺい
ふむふむ。
大志さん
裏方の音響技術者って、演者のように表に出ることこそないけど、要は将来歳をとろうがハゲようが(笑)、ミキサーを動かす腕一本さえあれば勝負できるっていうのに惹かれたんだ。
Jぺい
かっこい…(ハゲた後のアーティスト活動、、考えてなかった。。orz)

葛藤した日々

Jぺい
でも大志さんはハモネプという表舞台に出て、人気者になったわけじゃないですか。

それでも、裏方として働きたいという気持ちは変わらなかったんですか?

大志さん
うーん、ずっと決めていたことだったから専門学校には進んだけどね、

その後で演者としてやっていく道を想像して悩んだ時期もあったよ。

Jぺい
いちど大きな成功体験をしたら、やっぱりそうなりますよね…

悩み始めたきっかけって何かあったんですか?
大志さん
専門学校の授業が始まってアカペラから離れていた時に、ハモネプの第3回目が開催されて。

そこに、自分達と同じく第1回大会、第2回大会に出場していて、身近な先輩みたいな存在だった『チン☆パラ』の方々が、ゲストとして出演してて。その姿を僕は家のテレビで一人見ているわけさ。

アカペラ神
チン☆パラは埼玉大学Chocoletz出身のアカペラグループ。「LovePhantom」や「WhiteBreath」などと言ったカッチョイイROCKをアカペラでカッチョヨクカバーし一斉を風靡したレジェンド。
Jぺい
うわあ、それはきついなあ…
大志さん
その時に、「あれ?なんで俺はここにいるんだろう?」って思って。

テレビに出て優勝までして、僕も本当はあそこにいるはずだったんじゃないかと、

その可能性を自分は潰してしまったんじゃないかと思った。

Jぺい
そのときの専門学校での日々はどうだったんですか?
大志さん
学校は楽しかったんだけど、同時に音響を仕事にすることの厳しさも少しずつ感じていて、、このままやっていけるのだろうかと立ち止まっていた頃だったんだ。

そんなときに苦楽を共にした過去のライバルたちがテレビの中で活躍している姿を見て、もっと辛くなって。

Jぺい
確かにそれは、、きそうな感じがしますw

「え?なんて言ってほしいの?」

大志さん
それでそのことを、第2回大会前にレプリカのボイトレや、楽譜のアレンジでも面倒を見て下さっていたChibiさん(古屋恵子さん)という先生に、相談してみたんだよね。Chibiさんも昔、音響のエンジニアのキャリアから、歌手の道へと進まれたことを前に聞いたことがあって。
アカペラ神
Chibiさんこと、古屋恵子さんは教則本「ハモネプ START BOOK」「ハモネプ MASTER BOOK」の著者であり、ボイストレーナーとして、RAG FAIR、INSPi、アンジェラ・アキ、越智志帆(Superfly)、川瀬智子(the brilliant green)等のアーティストを担当されたレジェンド。
Jぺい
迷ったら大人に相談ですね。なるほど。
大志さん
こういうことで、今演者の道に進むべきかどうか悩んでるっていうことを結構長く話したんだけど、結果

「え、なんて言ってほしいの?」

って、たったひとことだけ。(笑)

Jぺい
渾身の悩み事をずいぶんあっさりと…(笑)
大志さん
そう、まさかの反応で。(笑)

「え、なんなの?わたしなんて言ったらいい?」って。

Jぺい
それで大志さんはなんて答えたんですか?
大志さん
いやいや、僕はただ答えをもらおうとしか思ってなかったから、何も言えなくて。

そしたらChibiさんが、

「大志、一つだけ言わせて、どの道に進んだって何を選んだって、辛いもんは辛いよ。」

と…。

Jぺい
おおおおおお
大志さん
そこでやっと、当たり前のことに気付かされたというか。


テレビの中にいて華やかに見えていたチン⭐︎パラやRAG FAIRだって、僕が見えていないだけでそれぞれそれなりの大変さがあるんだって。そこに優劣はないなって。

Jぺい
何だって極めようと思えば大変だし辛いんだと。

これは音楽関係なく、どんな仕事や物事でも同じですね…

大志さん
そうだよね。

それで、今自分の目の前にあることをとりあえずもっと突き詰めてみようかなと思ったんだ。

裏方の楽しさ

Jぺい
そのことに気付いてからはどうされたんですか?
大志さん
ちょうどそのとき、学校にプロのバンドが来てライブをするというイベントがあって、スタッフを募集していたんだよね。このタイミングでこの募集はチャンスだと思って、やるしかないと。
Jぺい
初めて音楽の裏方の仕事を実際に経験してみたんですね。

どうでしたか…?

大志さん
それがすごく楽しかったんだよね。

ひとつのライブをつくる現場に携わったということが嬉しくて、自分の中ではじめて大きな手ごたえを感じることができたのがこの時だった。

手ごたえって言っても、マイク立ててケーブル巻くとか、簡単な基本の仕事だったんだけどね(笑)

単純だよな。(笑)

Jぺい
いやいや、めちゃくちゃ大事な体験だと思います。その一歩目を経験するってことが。
大志さん
そこで、あ、今の環境もちゃんと面白いじゃないかと。

とりあえず面白いと感じてるうちはまだ辞めなくていいかと思った。

Jぺい
…それで現在に至っているわけですね。(笑)
大志さん
うん、まだ辞められないわ。(笑)

高校2年生という早い段階から将来の進路を決めていた、大志さんですが、その裏にはやっぱり悩みも葛藤もあったんですね。。それでも自分で一歩を踏み出して決意した先で、いまだにPAとして、また作曲家としても音楽の道で活躍される大志さん。

やっぱりかっちょいいなと、思いました。

ここまでのシリーズ♪
Vol.1 「ドラマティック過ぎるアカペラとの出会い」
vol.1.5「アカペラを練習してる姿を見られるのが恥ずかしかった時代」
Vol.2 「ラストライブのつもりが、まさかのハモネプ放送開始」
Vol.3 「1年でアカペラがこんなことになるなんて」

野口大志
高校時代にアカペラグループ「レプリカ」のベースヴォーカルとして活動し、2001年フジテレビ系番組「力の限りゴーゴゴー!!」内『第2回全国ハモネプLEAGUE』にて優勝。現在はPAエンジニアとして、都内ライブハウスや、アカペライベント『JAM』『50Fes』、多くの大学アカペラサークルライブ等のPAを担当。『A cappella Spirits! DVD』のサウンドミキシングも務める。また、作曲家として前田敦子やBitter & Sweetといったアーティストの楽曲や、テレビ東京系「ゆうがたサテライト」のテーマ曲等、幅広い楽曲提供を行なっている。

Chibi(古屋恵子)
教則本「ハモネプ START BOOK」「ハモネプ MASTER BOOK」の著者。ボイストレーナーとして、RAG FAIR、INSPi、アンジェラ・アキ、越智志帆(Superfly)、川瀬智子(the brilliant green)等のアーティストを担当。「何歳でも!老若男女年齢問わず」「プロから初心者まで」誰でも楽しく参加できるボイストレーニングクラス『ボイスジム』では、レッスン生を募集中!

Jぺい(インタビュアー)
2010年に駒澤大学鳴声刺心でアカペラを初めて以来、その魅力にハマりV系アカペラグループ「背徳の薔薇」やエンタメ集団「ジャスティンヒーハー」で大活躍。新しいことへのチャレンジに対する欲求が変態レベル。
たいらく(書き起こし)
Jぺいの後輩。ライター志望。行動力の塊。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

たいらくみなこ

鳴声刺心の4年めです。