Ken’s Secret Bass #7「駆け出しベーシストであるお前たちの質問に答えようと思う。(後編)」

Kenだ。

前回に引き続き、ベースに関する質問に答えていく。
後編で取り上げるのは以下4つの質問だ。

それではさっそく始めよう。

Q5:音感が悪くてもベースなら音を誤魔化せるから大丈夫って先輩が言ってたんだけど本当?

度胸のある質問をありがとう。
その先輩を今すぐ俺の前に連れて来い。
膝をつき合わせてジックリ話し合おう。拳で。

いささか熱くなってしまったが、オブラートに包んで言うと「ベーシストは音程を適当に誤魔化してもいい」などというのは、上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき思想だ。
そんなことをしたら、ハーモニーが、曲の流れが、根幹からぼやけてしまう。せっかくの音楽が台無しになる。

ベーシストには

  • 自分自身の音程を正確にコントロールする

のはもちろんのこと、

  • メンバー達の演奏をしっかり聴いて、ハーモニーを纏め上げる

ことも大いに要求される。

自分のパートの音をしっかり取るだけでなく、他メンバーのパートも含めて、タテにヨコに楽譜をよく理解しておきたい。
コードなどの知識もあると大いに助けとなる。
メンバーや仲間たちと少しずつでも調べていけたらいいだろう。

Q6:ベースって練習のときメンバーの誰にも何も指摘してもらえずどうしたらいいかわからないんだけど…

重要な質問、というか切実な相談だ。

アカペラをやっていて陥りやすい問題の1つに

  • パート間での、練習中のコミュニケーション量の偏り

がある。

たとえば「コーラスをひたすら詰める。ベースは放置。パーカスも放置、ときにはリードをも放置…」といった具合だ。
(ということで、この先はバンドの実情に合わせて「ベース」を「パーカス」「リード」等に適宜置き換えて読んでくれ。)

ベースについて何も話題にすら上らず練習が終わる…。

そんな孤独な日々にお前自身の手で終止符を打つのだ。
自らアクションを起こして、この状況を打破するのだ。

ベーシストは意識して、メンバーとのコミュニケーションを積極的にとるべきである。
練習で「何も指摘してもらえずどうしたらわからない…」と思ったら、勇気を振り絞ってこう聞いてみろ。
 

「今のベース、どうだった?」

 
すると高確率で、次のような素敵な言葉が返ってくるだろう。
 

「うーん…ごめんwあんま聴いてなかったw」

 
 
だがここでめげてはいけない。
ベーシストに必要な素質、それは鋼のメンタル。

上記のような心無い返答を受けてもなお、次のように爽やかに返すのだ。
 

「そっか(笑)、じゃあ次は聴いてみて!よし、もっかい○○小節からやってみよう!」

 
こうなればさすがに、メンバー達もベースを意識して聴いてくれるはずだ。
(もしこれでも聴いてもらえない者は、バンド内での日ごろの振る舞いを見直したほうがいい。
メンバーからの人望が著しく損なわれている可能性がある。)

こうしてお前はめでたく、次のような素敵なフィードバックをメンバーから受け取ることができるだろう。
 

「うーん…わかんないけど、ま、いいんじゃない?w」

 
だがここでめげてはいけない。
ベーシストに必要な素質、それは不屈の精神。

その後も何度も、ことあるごとに、自分からベースについて話題に出していくのだ。

そうして、他メンバー達の
「俺/私はベースのことよくわかんないから、本人に任せよう」
という土壌に根気よく働きかけて
 
「ベースのことはよくわからないけど、わからないなりにバンド全体で探していこう」
 
という当事者意識、ベースへの関心を芽生えさせていくのだ。

すべてはそこから始まる。

Q7:そうは言っても練習中、ベースがあんまり聞こえないんだけどどうしたら…

他パートからの質問だろうか。考えられる対策を箇条書きしてみよう。

  • マイク練をする

スタジオに入る。あるいはカラオケならベースだけマイクを持つ、など。
 

  • ベースが隅に立つ

マイク練ができないときは、ベースを壁際の隅に追い詰めて集団でカツアゲするようなフォーメーションで練習するとベースが聞こえやすくなる。
おら、ジャンプしてみろ。チャリンチャリン。バドゥン。
 

  • パートを減らして練習する

「ベース+もう1人」まで減らす。リードとベース、コーラス(上)とベース、コーラス(下)とベース、…などなど。

これはベースの最大の特色のひとつだが、ベースは、他のどのパートとも1対1で緊密な連携をとることができるパートである。
その1つ1つのコンビネーションを丁寧に確かめられるという意味でも、これは非常に有意義な練習方法だ。

確かめられたら、そこから少しずつ人数を増やしていく。
 

  • 録音する

ベースが十分に入るように、録音機をベーシストに近づけて録音する。
もし練習中にベースのケアが疎かになってしまった場合は、録音による各自のフィードバックでカバーすることができる。

Q8:ベーシストはモテるって聞いたけど本当?

こんな質問をしてくるお前はモテなさそうだな。

 


 

以上、前編後編合わせて8つの質問に回答した。

他にも聞きたいことがあれば、Twitterのハモニポンのアカウント@hamoniponあてに自由に質問を送ってくれ。

また最近流行りの「質問箱」サービスでも質問を受け付けている。
匿名じゃないとなかなか聞けないというシャイなお前はこちらに送ってくれ。

どちらにせよ、いただいた質問はもれなく回答もしくは黙殺させてもらう。
 
お前たちのベーシストライフがよりよくなることを願っている。




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