【新入生向け】これだけは聴いておこうプロアカペラ!〜海外編〜

一気に桜の季節も終わり夏のような熱気。
フレッシュなこの新年度、みなさんどのようにお過ごしですか?
新生活もやや落ち着いて来たころでしょうか。

今回は読者のみなさんからのアンケートで、“まずこれだけは絶対聴いておこう!”という海外アカペラグループを厳選しました!
グループごとに紹介文がありますが、まずは飛ばしていただき「これだけは聴いておきたい一曲!」の動画だけでも見てもらえればと思います♪

★目次★

    ※クリック・タップで各グループの項目に飛ぶことができます

  1. The Real Group
  2. Pentatonix
  3. VoicePlay
  4. Home Free
  5. Vox One
  6. m-pact
  7. Rockapella
  8. Rajaton
  9. Club For Five
  10. The Idea of North

The Real Group

  • 拠点:スウェーデン・ストックホルム
  • 編成:混5声 Jazz
  • グループ紹介:最高級の滑らかなハーモニー。ストックホルムの王立音楽院の仲間5人によって1984年に結成。絶対に知っておくべき、日本を含め世界中のアカペラグループに影響を与えるグループだ! 来日も多く、日本のジャズボーカルパーカッショニスト北村嘉一郎さんとの共演も。北欧スウェーデンの穏やかで透明な風と深い芸術性に加え、聴衆を楽しませるエンターテインメント性も兼ね備えたまさに「ザ・リアル・グループ (本物のグループ)」。自分たちの実力に決して溺れることのない親近感ある色合いと響き。1995年にはCASA (カーサ) の『The World’s Best Vocal Group』を受賞し、2000年のアルバム『Commonly Unique』はスウェーデンのグラミー賞を受賞している。結成にあたっては、1人アカペラ開祖の”声の魔術師”「Bobby McFerrin」の影響を大いに受けたのだとか。作詞・作曲・プロデュースも自ら手がける彼ら、思わず口ずさみたくなるような親しみやすくて素晴らしいオリジナル曲が沢山だ。日本では、ジャズ、ポップ、合唱、あるいは民族音楽の愛好家など、老若男女問わず幅広いジャンルからの支持を集める。関わったメンバーには家庭があり子を持ちながらもプロとして音楽を楽しむという、正に高福祉社会北欧を象徴するスタイルとして注目している。”生涯アカペラ”、日本ではいつ実現するか否か。

これだけは聴いておきたい一曲!

『It Don’t Mean A Thing』
これが結成当初のオリジナルメンバーだ。
軽やかにやってのける神業ジャズハモリ1:58~必聴!

Pentatonix

  • 拠点:アメリカ・ロサンゼルス
  • 編成:混5声 Pop/Electronic
  • グループ紹介:パズドラのCMでもおなじみ、過去3度グラミー賞を受賞した、今世界中で最も勢いがあるであろう若手5人グループ!一見アカペラで表現するのが困難なデジタルでエレクトロニックな音色も声だけで再現してしまうから驚き。またボイスパーカッションのKevin(ケヴィン)はチェロ奏者でもあり、時にはアカペラ×チェロのメロディアスな楽曲も披露。2017年、ベースのAvi(アヴィ)が惜しまれながらもグループを脱退したが、2018年は新たにMatt(マット)をベースに迎え再始動!新生Pentatonixの魅力が詰まったニューアルバムも要チェック!

これだけは聴いておきたい一曲!

『Daft Punk』
試聴回数2億回! 歴史的世界大ヒットのMV!

VoicePlay

  • 拠点:アメリカ・オーランド
  • 編成:男5声 Pop
  • グループ紹介:彼らの拠点オーランドといえば、世界一のテーマパーク都市。ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートやユニバーサル・オーランド・リゾートなどテーマパーク出身の実力派歌手がアカペラに関わっていて、オーランドは魅力的なアカペラの聖地の1つ。
    その中でも VoicePlay はこの都市オーランドを代表する最高に”エンターテイナー”なグループ! 常に流行と話題を先取りしてアカペラに取り入れる。底抜けに”元気”で”遊び心ある”アレンジと演出、冴え突き抜ける爽快ハイトーン “ロックオペラ” Earl (アール)、低音紳士 Geoff (ジェフ)、頭脳派パーカス Layne (レイン)、そして甘く柔らかなテナー Eli (エリ) がイチオシ。”VoicePlay らしさ” があるんだなぁ。それから多数のゲストアーティストのコラボも魅力だ。ちなみにワタクシ、床屋で髪を切るときはベースの Geoff の画像 (髪が短いとき, White Christomasとか) を見せて「こんな感じにしてください」って頼むけどだいたい失敗します。最近新メンバー加入しました!

これだけは聴いておきたい一曲!

『I Knew You Were Trouble (ft. Rachel)』
魅せる、目が離せない個性溢れるエンターテイナーの饗宴!

Home Free

  • 拠点:アメリカ・ミネアポリス
  • 編成:男5声 Country
  • グループ紹介:2000年結成。現在の彼らのバックボーンは、アメリカの労働者階級の音楽であったカントリー・ミュージックを基にした”カントリー系アカペラ”だ。アメリカのアカペラ番組での優勝がきっかけでブレイクし、世界的な人気を博している。甘く爽やかな疾走感ある曲や、お茶らけた陽気な曲を含め、今でも多数の楽曲や MV を発信し続けており、日本でも “HomeFry/home fries” ことファン多し。そしてこのグループの顔はなんといっても2人のイケボ、グイグイ系 (ドヤ顔ともいう) イケメンリード&ヘッドボイスの Austin (オースティン) と、アメリカを代表する”最低潮”ボーカルベーシストの Tim (ティム) の存在。Tim のレンジはとても広くセクシーで、下記で紹介する曲では最初にリードも担当する。ちなみに僕はといえば、ハーモニーに溶け込む心地よい鳴りする Adam (アダム) のパーカスが大好物。

これだけは聴いておきたい一曲!

『Any Way The Wind Blows』
新歓でこんな出会いしてみたい気持ちしかないでしょう、春の風♪


“人生の風は、
上昇したり下降したり。
でもどんな風が吹いたって、
君と僕は強力磁石のように何処へだって一緒さ。”

Vox One

  • 拠点:アメリカ・ボストン
  • 編成:混5声 Jazz
  • グループ紹介:1988年結成、1993年デービュー。メンバー全員が名門バークリー音楽院で教鞭を執っている。リーダーは日本人女声の松岡由美子さん、ワークショップの際は必ず参加しよう! アカペラ編曲への斬新な手法と造詣が奥深すぎて、マニアックなものを含め音楽フリークを完全に圧倒する”悶絶系アカペラ”。I Wish や Respect という曲のカバーはこれからのアカペラ生活で幾度となく耳にするはずじゃ。僕もかつて何曲も歌わせていただきました。なお、パーカスの Paul Stiller (ポール・スティラー) さんの躍動するグルーヴへの崇拝者無数。またバリトン Paul Pampinella (ポール・パンピネラ) さんのもう一つのグループ Five O’Clock Shadow (ファイブ・オクロック・シャドー) もエフェクト系アカペラの先駆的存在としてとして伝説となっている。

これだけは聴いておきたい一曲!

『Trailer』
最高にスリリングな最新プロモ!

m-pact

  • 拠点:アメリカ・ロサンゼルス
  • 編成:男6声 Jazz/Pop
  • グループ紹介:1995年結成以来、アカペラの世界に伝説を残し続けてきた。特にいわゆる”リズム隊 (ボイパとベース)”を取り入れた新しいスタイルのボーカルミュージックを1990年代から先駆的に確立した、コンテンポラリー・アカペラ界のスターとも言えるべき存在だ。なんといっても世界最高レベルのアシッドなジャジー、スムースなハーモニー。米国紙 (San Francisco Chronicle) では “世界で最も優れたpop-jazzヴォーカルグループの一つ” と評されたことも。個々として飛びぬけているのに、全体としてまとまったそのスタイルに世界は魅了された。特に Britt (ブリット, 1996-2009年)、Flecher (フレッチャー, 2007~2016年)、Drew (ドリュー, 2016年~) と、代々入れ変わっているものの、このグループを象徴するヤロバンを超えた”ソプラノ”パートを歌う超絶高音メンバー (ソプラノは普通は”女性”の最高声域につける称号です) と、それを存分に生かしたアレンジが最高だ。2016年9月には衝撃のメンバーほぼ総入れ替えが行われた。現リーダーでパーカスの Jeff (ジェフ) を残すのみの刷新だが、その超男声的なテイストは変わることなく引き継がれている。伝説 (ミーム) は受け継がれてゆくもの。

これだけは聴いておきたい一曲!

『Come Together』
伝説曲の最強の名アレンジを2018年最新メンバーで! 終盤のセルフエフェクトに注目!

Rockapella

  • 拠点:アメリカ・ニューヨーク
  • 編成:男5声 Pop/Rock
  • グループ紹介:1986年結成、海外 Pop/Rock アカペラブームの先駆的グループ! 日本のアカペラシーンにも計り知れない影響を与えてきたグループであり、日本全体に最初に海外アカペラを広めたといっても過言ではないだろう。来日や日本メディアへの出演多数あり、今年2018年4月にも来日を果たして新たにファンを魅了した。2014年にはアカペラ界での最高の栄誉、CARA の”Lifetime Achievement Award”を受賞している。今回紹介する曲「Tonight」や「Bang」は日本の学生アカペラサークルの間でも特に人気だし、これ以外にも世代を超えて語り継がれる曲/アレンジが多い。たとえば「Where in the World Is Carmen Sandiego?」「Up On The Roof」「Ellie My Love」「Pretty Woman」など。今やロッカペラの顔ともいえるリーダー/アレンジ/ハイテナー/ダンス (踊りすぎ感) 担当の Scott Leonard (スコット)。その衰えることのない才気煥発・制御不能なパワーはアカペラ界の”pyrotechnics (パイロテクニクス/火工術)”と称され、世界中にファンがいる。また、パーカスの Jeff Thacher (ジェフ) は1993年にロッカペラ加入して以来グループの顔で、ヒトの”息”と”声”を存分に堪能できるこれぞ生きた”マウス・ドラミング (the mouth drummer)”、特にクラッシュが最高!

これだけは聴いておきたい一曲!

『Tonight』
堂々たる攻めのアカペラで今夜はノックアウト!

Rajaton

  • 拠点:フィンランド・ヘルシンキ
  • 編成:混6声 Folk/Jazz
  • グループ紹介:1997年結成。1882年に創設された名門シベリウス音楽院の出身メンバーもいる。民族音楽・伝統音楽を、現代音楽のポップスやロックなどと融合したアカペラで国内外でヒット、CARA (カラ) も複数受賞している。グループ名はフィンランド語で“boundless (バウンドレス、無限の)”という意味だ。無限の広がりをみせるハーモニー、繊細で有機的な奥深さ、その北欧サウンドが今世界的にも注目を集めている。その楽曲は、日本でも映画『森聞き』やCMなどに音源が使われている。なかでも今回紹介する「Butterfly (バタフライ)」 は名曲中の名曲で、プロスケート選手がオリンピック演技に使用したこともある。日本へは、愛・地球博を含め何回か来日しており、来年2019年も来日が予定されている。僕のアカペラ人生において、生で聴いたときに本当に文字通り“鳥肌が立った”唯一のアカペラグループ。精錬された一流の歌声とフィンランドの文化や国民性を湛えた、静謐で深遠な世界が無限に広がる。昨年11月にリリースされた最新アルバムもぜひ聴いてみよう!

これだけは聴いておきたい一曲!

『Butterfly』
儚い蝶々の夢。幸せは切なく羽ばたく。

Club For Five

  • 拠点:フィンランド・ヘルシンキ
  • 編成:混5声 Pop/Jazz
  • グループ紹介:ポップにジャズをブレンド! 先の Rajaton に続き、これまたシベリウス音楽院等出身のメンバーたちによって2001年に結成された。最近日本でも人気上昇中。現代ポップやジャズ寄りのすっきりとしてクリアな炭酸飲料 (まるでフィンランドの limonadi) のようなハーモニー、安定のボトムパート、そして全メンバーの多彩な“声マネ (声帯模写)”が魅力。特に注目すべきメンバーは、“人間離れした低音レンジ”をもつベース Tuukka (トゥッカ)、輝くキュートなハイソプラノの歌姫 Maija (マイヤ)、グループのブレインかつ器用で多彩な“サウンド・ボックス” のテナー Jouni (ヨウニ)。今回映像を紹介できなかったけれど、Tuukka の超絶低音が楽しめる曲 「Sassy (サッシー)」 では、なんと LowLow Eb (ロー・ロー・イーフラット) まで出している! 彼らのアルバムからは、フィンランドの心の拠り所、どこまでもつづく森と湖の心象風景を余すところなく堪能できる。

これだけは聴いておきたい一曲!

『A Sky Full Of Stars』
これからのシーズンは、夜空に煌めく星を感じて☆ リードは Jouni。


この映像中で使われているのは、フィンランド人にとってはお馴染みの、夏の光景。それは “kesämökki (ケサモッキ、夏の住家/サマーコテージ)” と呼ばれる。そう、森の湖畔にあるサマーコテージでのんびり過ごすのが、フィンランド流の夏休み。

The Idea of North

  • 拠点:オーストラリア・シドニー
  • 編成:混4~5声 Jazz
  • グループ紹介:気品。The Idea of North (ジ・アイディア・オヴ・ノース) 通称 TION (ティオン) は、コンテンポラリーアカペラの歴史上、混4声では世界最高峰であろう。1993年、オーストラリア国立大学の友人同士の趣味として活動を開始。”美しい歌を、美しいハーモニーと、美しいアレンジで”。ゆったりとして穏やかな、本物の人間のハーモニーの優雅さそのものを味わいたいアカペラファンにとっては、外せないグループだ。オーストラリア紙”The Courier-Mail”に「声の極致に限りなく近い」と評された TION。超絶に緻密な音感、様々なジャンルを織り交ぜたアレンジと上品で心地よいハーモニー、そしてエンターテインメント精神溢れる演奏は、聴衆の心を一瞬にして捕らえ時が経つのを忘れさせる。ライブが終わる頃にはまるで昔から彼らと親しい友達だったかのような幸せな気分に……。現在、ボーカルメンバーの交代のほか、我らが日本が誇るジャズ・ボーカル・パーカッショニストの北村嘉一郎さんがこのグループの正式メンバーとして加入し、混”5″声として新時代に突入! いつまでも時代を超えて、TION のあたたかで柔和なハーモニーは極限まで溶け合い続けます。

これだけは聴いておきたい一曲!

『Mas Que Nada』
すばらしいアレンジの一品。
ポルトガル語の歌詞を添えて召し上がれ。
陽気で洒落たボサノバにたまらなく自然とノリたくなる。




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